私が大切にしていること

新しい社長が「自分のチーム」を作るということ

2021.10.08

気づけばあっという間に半期が終わりました。
この上期に毎日稼働してくれる優秀なメンバーを2人迎えたことは、エムクラスにとって大きな一歩となったと、記念すべき出来事だったように思います。

この上期の仕事を振り返って

さて、エムクラスは、4月のサービスリリース後、複数のPEファンドと契約を頂き、投資先企業の社長を対象としたオンボーディングプログラムを提供してまいりました。エグゼクティブ・オンボーディング100日プランとして、就任前の組織診断や幹部のヒアリングレポート、社長着任からのエグゼクティブコーチング。それらに加えて、頂いたリクエストには何でも出来ることをお応えしてまいりました。
中でも、社長が作る新しいその組織の「組織強化」のテーマは、クライアントに共通するものであったように思います。時には人事マネージャーとして社内に入り込み、組織の採用コンサルティング・定着支援・既存メンバーとのチームビルディングプログラムなどを行ってきました。いずれもチームアップ=チームを作る「その時」を狙った今やるべきことを確実に行うものです。

「自分のチーム」の意味すること

ところで、新しいエグゼクティブが最初にしなければならないミッションは「自分のチームを作ること」です。1ヶ月でおおよその方針を出し、2.3ヶ月以内にスモールウィン、クイックサクセス、小さな成功体験を素早くチームに示す必要があります。
そのことにより、信頼が生まれ、既存のチームが「自分のチーム」として機能し始める好循環が生まれるからです。もし組織のことを掌握するのに着任から2ヶ月かかったら・・もしそれが誰かの主観的なもので間違えていたら軌道修正はできるのか・・これは悪夢でしかないですが、「自分のチーム」が作れずに失敗していくのは想像が容易いと思います。立ち上がりの難しさはそこにあり、弊社のサービスが生まれています。

着任前に決まる

エグゼクティブ・オンボーディング100日プランは入社前に組織診断や幹部のヒアリングレポートを行うため、社長はある仮説を持って着任します。そしてその事前情報は誰の意図も利害関係もない第三者によって提供されること、関わる関係者(株主・着任する社長・部下となる社員たち)には心理的安全が約束されています。
新しい社長はこれらの事前情報を元に、着任から1ヶ月以内には事業の状態だけでなく組織風土の現状を理解し、然るべき方針の出し方・伝え方・チームの作り方を実行に移します。エムクラスは、事業の打ち手以外のコミュニケーションについてサポートしていきます。
そうすることでより早く、組織が軌道にのります。

「鉄は熱いうちに打て」

この好循環の軌道に乗りそうな時にこそ、前述の複数の組織に共通した「組織強化」のテーマ、チームアップの重要性が増してきます。ここに以前に読んだ立教大学の中原先生のブログを思い出しましたので載せさせていただきます。「鉄は早いうちに打て」と3年半前に言われていました。そのお言葉をお借りして。

頭に浮かんだその組織は今、鉄は熱いでしょうか。

物事を行うにはそれに適した時期を失ってはいけないと思うのです。

チームアップの「その時」を狙って、今やるべきことを確実に行うことが、企業価値向上の大きなドライバーになることをお約束します。下期もエムクラスをどうぞよろしくお願い申し上げます。

2021年10月8日
株式会社エムクラス
代表取締役 村上しほり