私が大切にしていること

事業スタートから3ヶ月目の今思うこと

2021.06.21

事業スタートから2ヶ月半が経ちました。
私が今この瞬間に思っている事を、日記のようにただ書き留めさせてください。

想いを伝えるという「勇気」

穏やかな低い温度の想い

「働く一人ひとりが強みや信念を大切にし、力を発揮する。より良い組織をつくるためのサービスプログラムを提供しています。」

これは先日から始まった、ある企業へのプログラムでのこと。初めてその企業の皆さんと接点を持つイントロダクションでの第一声、私が最初に発した言葉です。
熱い気持ちではなく、穏やかな低い温度で出てきた自分の言葉に驚きながら、ああ、私はこれがしたいんだと、しみじみと思い、噛み締めました。

自分の中にある「恐れ」

思えば、この事業化のタイミングでも、自分が本当に思っていることを言葉にするのは恥ずかしかったように思います。自分が考えていることは他の人には下らない話かもしれない。でもそれを大切に思っているキッカケは、自分の弱さや、失敗や、傷ついた過去だったりする。
それを黙っていれば何も相手の反応を気にすることはないし、自己開示もしなくていい。だから自分が大切にしていることは、そう簡単に人に話さない、そうやって「恐れ」から自分を守るのかもしれません。

全人格を以って臨む

でも今はお客さんを目の前にして、それは全く通用しない。
なぜなら、このエムクラスのエグゼクティブ・オンボーディングのサービスプログラムは前例のないのものだから。他社と比較検討してもらうこともできず、当然企業の中でも人材採用費や研修費などといった既存の予算枠もありません。そして、いざサービスをスタートしても、発注主と実際にサービスを受ける人は違います。発注する株主・オーナー、入社するエグゼクティブ、そしてその部下となる組織の現場の皆さん。それぞれ思いも状況や立場も違う方に、とてもデリケートなタイミングで同時に接することになります。サービスプログラムの目的をそれぞれのメリットに合わせて話すなら、うわべだけの対応になってしまう。それは絶対に違うと思いました。

そこで伝え始めた自分の想い、目的、そして全てにおいて自分の全人格を以って臨むということ。

なんだ、自分の弱さや失敗は誰かの為になるんだ。
大切に思っていることを伝えていいんだ。
こんなに共感してくれるんだ。
こんなに人は、力を貸してくれるんだ。

そう感じました。

受け取る側の「勇気」

そして協力者が現れるたびに、その方への感謝はもちろんですが、人間はこんなにも他人のために何かをしたい、助けたいと思う生き物なのだと、何だかとても感激しました。
いろんな「勇気」があるけれど、想いを伝える「勇気」は気持ちがいい。でも、きっとそれを聞いた人が、想いを受け取るのにも「勇気」がいるのではないかと思います。

こうして実績がないときに、自ら声をかけチャンスを与えてくださる方は本当に凄いなと改めて思います。いつか自分もチャンスを与えることが出来る人になろうと心に誓っています。

2021年6月21日
株式会社エムクラス 
代表取締役 村上しほり