エグゼクティブ・オンボーディング

エムクラスのサービスの特徴:組織診断について

2021.04.20

本日はエムクラスのサービスの特徴についてお話します。

入社前の組織診断で成功率を上げる

エグゼクティブの外部採用について、4割が18ヶ月以内で失敗するとデータが示しています。
しかし大部分は入社前の相互理解で防ぐことが可能です。
その相互理解を深めるプロセスを第三者が行うことで、組織内の利害関係から離れ、より客観的に組織を見ることが可能になります。

組織風土診断

組織風土とは、その集団の行動規範や価値観、意思決定プロセス、権力と影響力がどのように機能するかといったことです。

具体的な行動レベルで言い表すならば、会議は反対意見が言いやすい雰囲気か?会議は合意のみをする場で会議前後の調整が重要なのか?
昇進しているのは目立つスターか?それとも協力的にチームを率いている人か?
といった普段は意識をしないその集団の「隠れた当たり前のこと」です。
当然ながらこの組織風土は組織によって大きく異なります。

この異なる前提を持った人々が協働を始めるタイミングにおいて、行間からこれらを受け取るのは難しく、問題が起こってから違いがあったことに気がつくのではないでしょうか。

エムクラスでは、ミシガン大学のPOS(positive organizational scholarship)という組織行動学の分野での研究結果等をフレームにしながら、「場の特徴」、「リーダーの姿」、「物事の進め方」、「絆のイメージ」、「戦略的に重視するもの」、「成功の基準」といった6つのカテゴリーで組織風土診断を進めていきます。
現状と方向性のギャップを知ることができるように、ここでは、すべての項目において現状と期待する姿との両方を調査します。
変えたいことだけでなく、変えたくないことについても可視化することになります。

組織風土にどのような特徴があるかを知ることは、オンボーディングだけでなく、M&Aなど株主が変わる時や、複数の事業間でシナジーを生み出そうとする時など、異なる背景を持つ人々が協働する時に役立ちます。

ステークホルダーセッション

次にステークホルダーセッションを行います。
ここでのステークホルダーとは、入社者が結果を出すのに関係する人物、利害関係者です。
このステークホルダーは事前に選定します。
主に入社者の直属の上司と、直属の部下複数名となります。入社者が執行役員クラスであれば、上司は取締役や社長、部下は部長数名となるでしょう。部長であれば、直属の部下は課長数名です。

ステークホルダーお一人ずつの時間を持ち、とてもシンプルな質問を重ねていきます。
「今チームに求められている変化は何か」
「なぜそれが必要が」
「それをする上で気をつけることは何か」
「新しいリーダーに期待することは何か」
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同じ質問を同じように、複数の違う人物にすることで、組織の特徴やその人物の物の見方や考えなど、より立体的に知ることができます。
同時に項目によるブレも確認でき、組織風土診断結果と合わせて、様々な考察が可能です。
組織の現在・過去・未来を知るための、貴重なローデータになります。

好循環の始まり

エムクラスでは、最初に組織文化を可視化し、入社者とは着任前オンボーディング・セッションにおいて、組織を構成する人々の背景にある思考と行動プロセスの理解を促します。
これが「エグゼクティブ・オンボーディングを成功させる5つのポイント」のうち、「期待値を明確にする」「組織風土の現状を理解する」の二つにあたります。

それらの理解が土台となって初めて、現状から理想とする組織に向かうまでの具体的なリーダーシップスタイルを定め、Day1から効果的なコミュニケーションを始めることができます。
これが早期のチームビルディングやクイックサクセスに繋げる秘訣、つまり、活躍までの速度を上げる好循環の始まりになるということです。

さて、「エグゼクティブ・オンボーディングを成功させる5つのポイント」をぜひもう一度ご覧ください。
貴社の新しいリーダーは、どこで躓く(つまずく)可能性があるでしょうか。

次回は「Aware own self 自分を正しく認識する」につながる、個人の持つ行動特性とストレングス(強み)のお話をいたします。

本日はエムクラスのサービスの特徴・組織風土診断についてお話しさせていただきました。
人材でお困りの経営者の力になり、新しい入社者と組織をつなぎ成功をサポートします。

2021年4月20日
株式会社エムクラス 
代表取締役 村上しほり