6月に着任された4社6名の経営幹部(代表取締役社長・取締役・事業部長・部長)の「最初の100日間」が終わろうとしています。
役職も業界も異なりますが、共通して「新しい役割で早期に成果を出す」ために、それぞれのオンボーディングプランに取り組んできました。
最初の100日間に取り組んだこと
毎回、対象者や組織の状況に合わせてテーマや手法は変わりますが、今回は以下のような取り組みを行いました。
- 転職・昇進、オンボーディングの極意を知り、100日間を計画する
「偶然」ではなく「意図」を持って最初の100日をデザインする。 - 期待を明確にする
何をもって成功とするのか、ステークホルダーと擦り合わせる。「拡大/変革/強化/牽引」といったビッグワードは禁止。 - ネットワーク図を作り戦略的な関係構築をする
成果を出すためのキーパーソンを見極め、意識的につながる。相手の感情に一喜一憂するのではなく、関係性を可視化することで、これまで気づかなかった 「盲点」 を発見し、良質な学び・情報収集につなげる。 - 変えてはいけない組織のDNAを見つける
拙速に「課題解決」に走らない。過去から続く「良き文化」を理解し、尊重することから始める。 - 自分の強み・弱み・クセを知る
自己理解を深めることで、思わぬ失敗の要因や足枷になり得るクセに気づく。あわせて、自分の信念や価値観を見つめ直す。 - 新たなリーダーシップの目標を設定する
過去と同じスタイルで頑張っても成功しない。新しい環境にふさわしいリーダーシップの在り方を定義する。 - チームの強み・弱みを知る
人材の特性を把握し、チームの力を最大化する。 - 部下の成功体験を作る
小さな初期成果が、信頼とモチベーションを生み出す好循環をつくる。ワークショップでは「キングダム」のエピソードを例にお話しすることもあります。 - 自身がフィードバックを受ける技術を習得する
経営幹部は「フィードバックを与える」機会は多くても、「受ける」経験は意外と少ないもの。
着任初期だからこそ、部下やステークホルダーから率直な声を引き出し、素直に受け取り、行動に反映させることが大切です。これは単なる謙虚さではなく、信頼を築き、成果につなげるために欠かせないスキルであり、トレーニングによって磨くことができます。 - 100日後に「Our Plan」を発表し、チームでスタートラインに立つ
“私の計画”ではなく“私たちの計画”へ。組織と一体化した未来を描くために、何をどう話すかを整理し、フレームワークを使って具体的に準備を進める。
信頼・成果・変革の土台を築く
「最初の100日間」は、単なる助走期間ではなく、信頼・成果・変革の土台を築く重要な期間です。
経営トップとして全社を牽引する社長と、現場でチームを動かす部長。求められる役割は異なっても、共通する成功の鍵は “信頼関係の構築”と“意図的な行動” にありました。
エムクラスは、今後も経営幹部とそのチームが最短で成果を出せるよう伴走してまいります。
次回は「失敗の落とし穴」に迫ります
今回、成功のために取り組むべきことを多くご紹介しましたが、もし一つだけアドバイスをするとすれば、
「最初の100日間は何もしないでください」 ということです。
結果にフォーカスしすぎて、拙速に「課題解決」に走ることが、実は致命的な失敗につながるケースを多く見てきました。
今度はこのテーマを掘り下げ、「失敗につながる落とし穴」編 として書いてみようと思います。
意見交換しませんか?
これらの内容に関心をお持ちいただけた方は、ぜひお声がけください。
オンボーディングをテーマに、課題や実践例について意見交換できれば幸いです。
株式会社エムクラス
代表取締役 村上しほり
